需要供給曲線を分析し分かりやすく解説

需要供給曲線を一度は聞いたことがあると思いますが、実際その内容を知らない方が多いです。商品の売上原因を探すべく分析法を解説します

需要供給曲線を分析し分かりやすく解説

記事の内容

需要供給曲線を見るための基礎

相関関係と因果関係

需要の右シフトやシフトの要因

需要の左シフトやシフトの要因

供給の右シフトやシフトの要因

供給の左シフトやシフトの要因

ワルワスとマーシャルの調整過程

ワルワスの調整と安定、不安定

マーシャル調整とマーシャル安定、不安定

需要サイドと供給サイドの変動の見方

プライステーカーの完全競争市場

これらを解説します。

グラフの見方を理解しよう

グラフの読み方から理解していきましょう

横軸は需要量を表しています。縦軸はPriceの価格を表しています

縦軸が上に上がれば価格が上がる。横軸の需要が広がれば量の買取が増える

需要曲線のDはdemand買い手側です。供給曲線Sはsupply売り手側です

これがグラフの基本的な見方です。一般的に曲線と呼びますが、経済学では直線の表現も曲線と同等の意味なので直線で表現しています

 相関関係と因果関係

この図を見てわかるように、コートを着ている人の数と、暖かい飲み物の販売量の2つが、共に上昇しているから右肩上がりになっています

次に雨が降っているから傘を差している人が増え、雨が降れば外で遊ぶ子供は減ります。共に上昇しているわけではないので右肩下がりになります

正の相関関係には寒さという因果関係が隠れています
負の相関関係は雨が降るという因果関係が隠れています

大事
因果関係があるからといって、原因と結果があるとは限らない

つまりコートを着ている人が多いからといって、飲み物が売れているわけではない。ということです

需要曲線の関係性を見る

この需要曲線は右肩下がりなので負の相関関係になります

価格が下がれば、需要が上がるという関係性です

需要曲線上の移動

点Aから点Bに移動=需要供曲線の言いたいこと

この線の成り立ちは、消費者目線なのでとても簡単です

Aは価格40円の時に1000個売れた点。Bは価格20円の時に3000個売れた点です

この2つをつないだ線が需要曲線になります。これがもし右にシフトした場合を考えてみましょう

右シフトした時

需要曲線の右シフトの意味

点A⇒点A’:価格40円のまま需要量が増加
点B⇒点B’:価格20円のまま需要量が増加

価格が下がっていないのに、需要量が増える時は、価格以外で何かの要因があると考えられ、一番当てはまるのが、国民の所得が増えたと考えたほうが合理的です

それ以外にも考えられる要因を探ってみましょう

右シフトの要因

  • 代替材の価格増加
    いつもお米を買っていたが、お米が高いので代わりにパンを買った
  • 補完材の価格減少
    セットで物を買ったので上昇した
  • 顧客の好みの変化
    健康志向が高まり高い健康食を買った
  • 自然環境の変化
    猛暑なのでビールが売れた
  • 人口変化
    人口が増えれば需要が増える
  • 情報の変化
    SNSで商品が拡散された
  • 資金の借り入れ可能
    審査が緩くなり借金をして購入する

代替え材とは

ある財の代わりになり、市場で競合している財の事です

財とはモノやサービスの事を言います。商品や生産物とも言う

例えばお米とパン、コーヒーと紅茶は競合しあっている食品です。どちらかの物価が高い、もしくは品薄でなかったなどの要因で買われる

補完材とは

車とカーナビのようにセット販売のことです。抱き合わせ販売とも言います

例えば車の価格が下がった。下がったことにより、車の購入が増えるとともにカーナビも増えた

今度は左シフトした時を考えて見ましょう

左シフトした時

需要曲線の左シフトの意味

点A⇒点A’:価格40円のまま需要量が減少
点B⇒点B’:価格20円のまま需要量が減少

これは逆で、価格以外の要因で需要が下がったのは、単純に所得が減ったから、売上が落ちたと考えたほうが合理的です

それ以外にも考えられる要因を探ってみましょう

左シフトの要因

  • 代替材の価格減少
    パンの価格が下落したのでお米からパンに変えた
  • 補完材の価格増加
    車の価格が上昇したので、車が売れずカーナビも売れない
  • 顧客の好みの変化
    健康志向が高まりダイエット思考になり減った
  • 自然環境の変化
    涼しいのでビールが減少した
  • 人口変化
    人口が減れば需要が減る
  • 情報の変化
    SNSで商品の悪口が拡散された
  • 資金の借り入れ可能
    審査に規制がかかり借金出来なくなった

次は供給曲線に行きましょう

供給曲線の関係性を見る

この供給曲線は右肩上がりなので正の相関関係になります

価格が上がれば、供給も上がるという関係性です。注意しておきたいのは、消費者目線で見ると混乱すると思いますので、生産して売る、という企業目線で見てください

供給曲線の読み方

これは20円の時に1000個の供給、40円の時に3000個供給です

企業は3000個目は40円にならないと売らないと言っているのです。なぜなら3000個を超えると価格コストは40円になり、それ以下で売ることは損するのです

最低でも40円という考え方は、限界費用にあたります。1単位の追加生産した時にかかる費用の事です

限界費用を考えると40円以上で売ることが条件になります。1000個の時に供給できたのは、限界費用が20円だったからです

では右シフトを見てみましょう

右シフトした時

供給曲線の右シフトの意味

点A⇒点A’:価格20円のまま供給量が増加
点B⇒点B’:価格40円のまま供給量が増加

価格意外で供給量が伸びた。下にシフトしたとも言えます

供給曲線の右シフトの意味2

右シフト=下シフト
点A⇒点B’:供給してよい

B’は3000個の供給の時に20円で売ってもかまわないということです。なぜ3000個を40円ではなく、20円で供給できるかというと、限界費用が低下したからです

限界費用が低下したので、40円以下で供給可能というわけです

右(下)シフトの要因

右(下)シフトの要因は、価格以外で供給量を増加させる要因を考えるより、限界費用を低下させる要因を考えたほうがいいです

  • 生産要素価格(賃金率・資本レンタル価格)の減少
    労働の賃金や、資本(機械)などのレンタル費が下がった
  • 技術革新
    技術革新が向上し安く作れるようになった
  • 自然環境の変化
    適度な環境に恵まれ、豊作となった
  • 情報の変化
    AIを使い無駄な量を生産しないようになった
  • 資金の借り入れ可能
    借金をして設備投資など行うことができた

左(上)シフトの要因

供給曲線の左シフトの意味

点A⇒点A’:価格20円のまま供給量が減少
点B⇒点B’:価格40円のまま供給量が減少

供給曲線の左シフトの意味2

左シフト=上シフト
点B⇒点A’:供給してよい価格が減少

今度上シフトのA’は、3000個の供給の時に、40円で売らないといけません。なぜ3000個を20円ではなく、40円の供給になったかというと、限界費用が上昇したからです

限界費用が上昇したので、20円で供給することが出来なくなったのです

左(上)シフトの要因は、価格以外で供給量を減少させる要因を考えるより、限界費用を上昇させる要因を考えたほうがいいです

  • 生産要素価格(賃金率・資本レンタル価格)の上昇
    労働の賃金や、資本(機械)などのレンタル費が上がった
  • 技術革新
    技術者などが退職し、生産が低下しコストが上がる
  • 自然環境の変化
    適度な環境に恵まれず、豊作にならなかった
  • 情報の変化
    AIが無駄な製品を作りコストを補うため価格上昇
  • 資金の借り入れ可能
    借金をして設備投資が行えず安かで供給できなくなる

ここまでが需要曲線の分析になります。グラフが変動する時の考えられる要因というのは、限られているということです

グラフの動きも左右上下なので分析パターンも決まってきます。グラフの変化を見て分析してみてください

需要曲線と供給曲線の線はどのような関係性で成り立っているのか分かったと思います

次にワルラスの調整過程とマーシャルの調整過程を学んでいきます。この2つを学ぶことによって、需要曲線と供給曲線の交点になる時の条件とその意義を解説します

ワルラスとマーシャルの調整過程

用語として知っておいてほしい言葉を先に紹介しておきます

市場均衡

市場における需要量と供給が等しい状態

安定

経済が均等状態から外れた時、再び均衡状態に戻る力が働き、最終的に均衡状態になる

不安定

経済が均等状態から外れた時、再び均衡状態に戻る力が働かず、最終的に経済がドンドン変化し、落ち着かない状態になる

調整過程

経済が均衡から外れた時に、安定であれば均衡に戻っていき、不安定であれば、どんどん変化していく過程

ワルラス調整

ワルラス調整とは、値段が上がれば、供給も上げることが出来る状態をいいます。生産や労働で需要を調整できることです

ワルラス安定

超過供給の場合

通常は価格50の時、需要量は20です

ですが供給曲線は右肩上がりなので、正の相関関係となっています。つまり値段が高いと、供給量も同じように大きくなってしまします

そうなると価格が50の時は、20ではなく、60になってしまい40超過供給になっています

A→Bになってしまい60-20=40超過供給になり、供給量が多く、価格も50と高いので、値段を下げざるをえません

結局Cに戻ってしまい、ワルラス安定となります

超過需要の場合

供給曲線は正の相関関係なので、価格が少ないと、供給量も少なくなります

通常は価格10の時、需要量は60です

価格10の時は需要20となり、60-20=40も超過需要になります

A⇒Bまで40も需要が多いので、圧倒的な供給不足となり、値段を上げざるを得ません

結局Cに戻り、ワルラス安定となります

ワルラス不安定

ワルラス不安定を考え見ましょう。通常ではありえない特殊ケースを解説します

超過供給の場合

今度はさっきとは逆の右肩上がりの需要曲線と、右肩下がりの供給曲線です

Peから下のP3に下がれば、超過供給となり値段も下がり、供給も下がりもう2度とCに戻ってくることはありません。これは特殊なケースなので、ワルラス不安定となります

超過需要の場合

これも同じくPeから上のP2に上がれば超過需要となり、値段も上がり需要も上がり、Cに戻ってくることはありません。これもワルラス不安定になります。

ですが、この異常な超過需要、かつて日本にありました

それがバブル全盛期です。値段と需要が上がり続けたのですが、はじけてしまい、今のデフレ不況になってしまいました

マーシャル調整

マーシャル調整とは、農作物や家畜産業のように、値段が上がったからといって、供給を調整できないことをいいます。量を変えることはできないからです

マーシャル安定

供給曲線が正の相関関係です

供給量がQ1に決まった時、点Aになるので、価格はP1の供給価格になります

需要曲線が負の相関関係なので、右肩下がりです。そうなると点Bとなり価格はP3となります

供給者はP1で売りたいのに、P3でしか売れないなら翌年から供給量を減らそうと考えます

結局Cになり、マーシャル安定となります

マーシャル不安定

今度は需要曲線が正の相関関係なので、供給量Q1が増えれば、価格P1も増え始めCには戻ってこなくなるので、マーシャル不安定になります

これも需要曲線が正の相関関係なので、供給量Q2が少ないと価格P2も下がり、お互いが下がり続けCには戻ってこないのでマーシャル不安定となります

ここまでがワルラスとマーシャル調整のすべてとなります。安定になる時は、市場価格が安定しているということです

需要曲線と供給曲線の交点の関係性が分かったと思います

これまでやってきた需要と供給のシフトチェンジで、価格にどのような変化があるのか見ていきましょう

価格変動の結果だけ見れば十分だと思います。つまり画像だけで解釈できるということです

需要サイドと供給サイドの価格変動を見ていく

需要曲線が右シフト

右シフトは企業にとっては大儲けになります

需要曲線が左シフト

企業にとっては最悪のパターンです

供給曲線が右シフト

まさにデフレ状況を表しています

供給曲線が左シフト

これは希少価値があがるので企業にとって利益も上がるが、損も出てくる

需要曲線と供給曲線が同時シフト

安心の安定パターンと言えます

プライステーカーとは

市場では自分勝手に値段を決めることはできません。市場に合わせた価格で勝負する人をプライステーカーと言います

その市場を完全競争市場といいます

完全競争とは4つあるので覚えておきましょう

  1. 供給者、需要者ともに多数存在
  2. 多数の供給者の商品は同質
  3. 取引きに必要な情報は全て持っており、取引に費用がかからない
  4. 市場への参入や退出は自由に決めれる

まとめ

グラフの相関関係があるからといって、因果関係があるとは限らない

需要と供給が受ける要因はある程度決まっている

シフトチェンジした時の価格変動は上昇、減少、下落、増加に振り分けられる

ワルラスとマーシャルの安定は市場の安定を意味する

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