市場経済と計画経済の違いとメリットデメリットを解説

市場経済とは資本主義、計画経済とは社会主義。2つの違いからメリットデメリットを解説します。我々が主体とする資本主義は経済が発展し豊かに見えますが、格差や景気変動など、なぜ起きるのか解説します。

市場経済と計画経済の違いは何か考えていませんか?

実は、資本主義と社会主義を照らし合わせると理解できます。

この記事では、市場経済と計画経済を資本主義と社会主義と比較して、メリットデメリットを解説します。

ポイントは2つです。

  • 市場経済と計画経済とは何か?
  • 資本主義と社会主義の違いは何か?

では具体的に解説していきます。

市場経済と計画経済の違いとは

市場経済と計画経済の概要やそれぞれのメリットデメリットを具体的に解説していきます。

市場経済とは

市場経済とは、民間企業同士の競争場であり消費者との商品取引市場のことです。

限りある資源を最適に配分できる市場を目指しており、基本的に政府は介入せず民家企業や民間だけで構成された経済です。

市場経済とは資本主義の事です

市場経済のメリット

市場経済では財やサービスの取引が行われます。

人々が必要とする財は需要が多くなり価格が上がる。企業は儲かるので供給量もさらに増やす。そうなると貴重な資源を多く投入することになる。

もし人々が必要としない財であれば需要が少なくなり価格が下がる。企業は儲からないので供給量を減らす。そうなると資源は必要としない。

このことから企業も消費者も、価格を見て行動するようになり売れ残りや物不足が解消できます。

自由な市場経済では、供給者は複数いるので競争にさらされるようになり、ライバルに勝って需要を取らないと企業は潰れます。

そのため新商品の開発であったり質をさらに高めたりと、コスト削減など色々な工夫を施すようになります。

自由競争の努力によって経済が発展し、人々に必要な資源が使われるので適切な資源配分が行われます。

自動的に望ましい状態になり、供給者は競争にさらされ商品の品質は上がっていきます。

資本主義の父アダムスミスは、自由競争に任せておけば価格は自動的に決まるので、神の見えざる手と表現しています。

アダムスミスの詳しい記事はこちらです。

アダムスミスの経済学は現代社会の基礎になっている

2019年7月4日

ですが市場経済も良い事ばかりではありません。デメリットも見ておきましょう。

市場経済のデメリット

市場経済は自由な競争であっても全て補えるわけではありません。デメリットもあります。

複数の企業が同じ商品や技術の研究開発をする重複の無駄が起こってしまう。

自由競争の勝敗によって所得分配の不平等がますます進んでしまう。

経済を市場に任せてしまうと無法地帯となり景気変動が発生し、深刻な不況が発生してしまう。

景気変動とは、好景気や不景気の変動の事です。

計画経済とは

自由な市場に任せず国が責任をもって需要を予測し、国民が豊かになるよう資源を計画的に活用することをいいます。

計画経済とは社会主義です

計画経済のメリット

計画経済の長所は、計画をうまく立てることができれば経済が活性化します。

計画的に物事を考えるので、限りある資源を人々の欲しいものに分配することができます。

複数の企業が同じ商品や技術の研究開発をするような、重複の無駄を避けることができます。

国が正しいと考えるような所得を分配すれば、経済を計画的に管理するので景気変動を抑え深刻な不況を防ぐことができます。

事実アメリカで起きた世界大恐慌の時には、欧米諸国や日本はその影響を受け失業率が20%以上となりました。しかし計画経済を行なっていた当時のソ連は、その影響を全く受けませんでした。

つまり計画経済はいいことばかりなのです。

本当にそうでしょうか?問題はそんなに計画を上手く立てられるのか、ということです。

計画経済のデメリット

計画経済の最大の欠点は、うまく計画を立てることができない事です。

政府が予算を組んでお金を使っても、国民が意図してないお金の使われ方をされれば、予算の無駄遣いだと反発されます。

限られた予算ですら国民のニーズに応えることが出来ません。国が女性の流行りを予想して商品を作れるでしょうか?

絶対不可能です。

経済を計画的に実行することは絶対に不可能なのです。

計画経済は需要と供給に関する情報を正しく把握していないので、バランスを取る計画が立てられません。的外れな計画で経済が停滞してしまう恐れがあります。

無駄な重複を避けるため、競争相手がいないので商品の質が高まりません。

競争が無いため、お客様のために頑張ろうという意欲が全く起きません。

結果、計画経済を行なっていたソ連は1991年に国が崩壊します。旧ソ連諸国や東ヨーロッパ諸国が次々に市場経済へ移行していきました。

そもそも計画的に経済は動かせない理由は、完全競争市場だからです。

完全競争市場

完全競争市場とは、供給者と需要者が多数存在しており、お互いの商品品質は同じ、かつ市場への参入や退出は自由である市場の事です。

競争市場は高値で売ろうとしても買ってはもらえません。

なぜなら市場価格が決まっているからです。そして値段が低いと足元を見られ良いよう扱われます。

つまり供給者も需要者も、市場価格を受け入れるだけの存在となります。

その存在をプライステーカーといいます。

市場価格は需要供給のバランスで決まります。詳しい記事はこちらになります。

需要供給曲線の供給原理やシフト要因はパターンが決まっているので簡単

2019年1月7日

まとめ

経済の基本とは、何をどれだけ、どのような方法で、誰のために、何を生産するのか、の4つの生産要素から成り立っています。

経済を解決するには、市場に任せる市場経済と計画的に実行する計画経済がある。

市場に任せていても経済の変動があるので市場経済は良い事ばかりでもない。

計画経済は、経済全てを計画的に実行することが出来ないので行き詰ってしまう。