投資の限界効率とは将来の価値を判断する理論である

投資の限界率理論を知ると、企業が投資判断する場合にとても便利です。投資に対する考え方や便利な計算法を紹介します

投資の限界効率とは将来の価値を判断する理論である

記事の内容

経済学の投資とは何か

2つの投資プロジェクトを見比べ、どちらに投資すれば儲かるのか、を解説

判断する考え方や、理由、数字の観点

投資の起点となる、現在価値、将来価値、割引現在価値の3つの計算方法と考え方

利益率や利子率からの投資判断

中小企業にとって大事な回収期間法

これらを解説していきます

投資とは

投資と聞くと株式や企業の設備投資などを思い浮かべるでしょう。本をずる、となるので投資というのです

消費して消えるものは投資ではありません

マクロ経済学では、設備投資、在宅投資、在庫投資の3つを指します。金融資産などの投資は対象になりません

理由としては株式会社の株を買っても生産にならないからです。経済学の投資はお客の注文から得る、企業への需要としての投資を意味します

なので企業の投資を中心に話を進めていきます

どちらの投資が儲かる?

投資AとBともに初期投資額は30ですので、差はなく同じ条件です。では比較してみましょう

投資比較

まずAからですが1年後2年後と毎年利益は還元されます。Aの方は3年で元が取れる計算ですが、総合計は50万です

ではBは、1年後2年後は利益は入ってきません。3年後から10づつ増えていくので総合計は60万となります

利益重視で考えれば、当然Bの方が良いと思います。ここで考えてほしいのが、1年後と2年後は利益が入ってこないというところです

Aはすぐ利益が入ってくるので投資を回収できます

起点にすべき思考は、総合計の数字ではなくキャッシュフローとしての利益です。キャッシュフローとはお金が流れるという意味なので、現金の動きが分かります

現金のインアウトのタイミングを接点に考えます

投資の起点とは

投資を支出するのは現在とします。投資を回収するのはになります。この、という表現を別の視点でみると将来得る利益ともいえます

例えば、来年1億得る利益と、50年後に得る1億って価値は同じになりますか?てか50年後も生きてる自信ないけど。それは置いといて

つまり同じ1億であれば、すぐ還元される方が価値が高いわけです

このように現時点での価値を表すことを現在価値といいます

将来のある時点での価値の事を将来価値といいます

そして2つを組み合わせて将来得る価値を、現時点の価値に直した言い方で割引現在価値といいます

今考える投資の起点は、割引現在価値となります

現在価値と将来価値

わかりやすく100万円とし、金利は10%とします

100万円×1.1=110万円
100万円×1.1×1.1=121万円となります

将来価値の投資

1年後110万円をもう1年預けるので1.1を2回かけることになります。以降3回目なら1.1を3回かければいいのです

比較的わかりやすいと思います、これの逆の考え方が割引現在価値となります

割引現在価値

100万円÷1.1=90.9万円
100万円÷1.1÷1.1=82.6万円となります

割引価値の投資

単純に考えてください。逆の考え方なので、かけたのであれば割ればいいのです

解釈の仕方としては、1年後の価値を現在価値にするといくらになりますか?という視点で考えます

同様に2年後の価値を現在価値に直すといくら?こんな感じで計算すればいいので難しく考えなくていいのです

将来の金額を現時点での価値に直すと小さくなるので、割引現在価値というのです

これを踏まえてもう一度見てみましょう

どちらが儲かるでしょうか

投資比較

Aはすぐ利益が還元されるので価値が高くなります。Aを割引現在価値で考えると5年後はかなり小さくなります

Bはすぐ還元されません。しかも2年間0です。5年後を考えると多くもらえるので良いかもしれませんが、現在で考えると投資をすぐ回収できないので価値が低くなります

ですが5年後の時点での利益は、Bの方がいいのです

じつはこの投資判断というのは、プロの人が見ても分かりにくいのです。そこで考えるのが限界効率なのです

投資の限界効率理論

限界効率理論とは、時間差を考えた利益率の事をいいます

わかりやすくいうと、定期預金何%分の利益になりますか?てことと一緒です

例えば 限界効率10%となれば、定期預金10%に預けた時と同じことなんだな、と考えればいいのです

ケインズは資本の限界効率と呼んでいましたが、後に資本は投資の事だから、投資の限界効率理論、と呼ぶようになりました

多くの企業は事業を行う場合は、銀行からお金を借ります。銀行から資金調達するということは、利子や時間、金額に応じて払うので費用と考えます

限界効率で計算して得られる利益率と銀行に払う利子率を比較した場合、銀行側の利子率が低ければ投資を行うべきだ、ということになります

投資の限界効率 > 利子率=儲かるので投資する
投資の限界効率 = 利子率=利益0なので、どっちでもいい
投資の限界効率 < 利子率=損するので投資しない

では投資の限界効率の計算とは、どのように計算すればいいのか?

計算の方程式や公式はわかりません。というか知らんw
計算が複雑すぎて電卓計算が出来ないので、合理的な考えでエクセルでやりましょう

限界効率エクセルの計算

表計算のエクセルで限界効率は通常IRRと呼ばれています。IRRとはInternal Rate of Returnを略しています

会計や財務分野では内部収益率ともいいます

Excelは2016年版を使用しています

まず年別のキャッシュフロー表を作り、その欄の右端にIRRの枠を設けます

IRR表

このように作ってください。IRRの下に1マス設けます。字や表のデザインは私の好みでやっているので真似る必要はありません

黄色の部分にカーソルを合わせた状態で数式をクリックします

Excel表

数式をクリックすると画面が切り替わるのでfx関数の挿入をクリックします

Excel表2

選択画面になるのでIRRを選んでOKを押します

Excel表3

画面が切り替わり範囲を選択する画面になります。-30にカーソルを合わせ5年後の10までマスを選択しましょう

この場合だとB3:G3 までとなります。推定値は無視して構いません。入力完了後はOKを押します

Excel表4

IRRの下のマスに数字が出てきます。今回は19.9%となります

Excel表5

数字は初め20%と出てきますが小数点第1位まで調整します。調整する場合は、ホームをクリックし選択画面を切り替えます

Excel表6

以上までがエクセルでの計算方法になります

ではAのパターンの数字を出したので、Bのパターンも出して比較してみましょう

限界効率の比較

AとBを比較するとこうなります

投資比較
表の比較

Aは19.9%となり、利益率が高いので投資Aプロジェクトを優先すべきとなります

回収期間法

回収期間法とは、投資した金額が何年で回収できるか判断する方法です。1番シンプルでよく使われている方法です

回収期間法Aの場合

Aのプロジェクトを回収期間法で見た場合、初期投資が30万であり、3年以内で回収可能です

Aは利益率も高く、回収期間法においても3年以内なので投資をしない理由がない、と判断できるぐらいです

回収期間法Bの場合

Bのプロジェクトを回収期間法で見た場合、初期投資が30万であり、3年以内で回収不可能です

Bは利益率も低く、回収期間法においてもAのように3年以内は無理です。4年で30万回収なので投資期間が3年以内ならボツとなります

現実の投資判断

早くに投資額を回収するというのはとても大事なことなんです

なぜかというと、中小企業の場合、常に資金繰りに悩まされます。投資したのは良いものの、現金回収の目途がつかなければ倒産してしまいます

小さい会社というのは、キャッシュフローを重点的にいて経営を考えるので、すぐ回収できない投資は出来ないのです

その点大企業は、銀行がすぐお金を貸してくれるので問題ありません。それに大企業と中小企業では資本力が桁違いです

つまり中小企業にとっては回収期間法というのはとても大事な戦略なのです

今回、投資の限界効率理論をまとめるには1記事では無理だと判断したので、2部構成でまとめようと思います

まとめ

経済学の投資とは設備投資、住宅投資、在庫投資のことをいう

投資の限界効率理論の利益率の考え方はとしては利益率10%なら、定期預金10%と同じことです

利子率より、利益率が大きい場合は投資可能判断となる

IRRの計算は手計算でやるのは不可能なのでエクセルでやること

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