ビルトインスタビライザーの役割と税金の必要性を解説します

ビルトインスタビライザーが機能しているおかげで、経済は安定しているのです。ですが実際その中身を知っている方は少ないので、わかりやすく解説します

ビルトインスタビライザーの役割と税金の必要性を解説します

記事の内容

ビルトインスタビライザーに必要な3機能を解説します

効率と公平の観点から見た税金の在り方

資源配分機能、所得再配分、経済安定化機能の解説

税金の種類とビルトインスタビライザーの役割

ビルトインスタビライザーの長所と短所

ビルトインスタビライザーの必要性

消費税が必要ない事を証明します

これらを解説します

ビルトインスタビライザーに必要な3機能

ビルトインスタビライザーに必要な資源は税金です

税金を運営するのが財政です

財政とは国、地方公共団体の資金収入と支出の計画のことをいいます

財政にはその役割を果たす3つの機能があります

  1. 資源配分機能
  2. 所得再配分機能
  3. 経済安定機能

これらを解説していきます。その前に効率性と公平性を知っておきましょう

望ましい経済を指す効率性と公平性

世の中を最適に、かつ平等に資源を配分するために2点の主観で考えることが必要です

それを効率性と公平性といいます

税金とは国民から徴税と言ってお金を徴収しています。国はただ単にお金を巻き上げているわけではありません

国民から取った税金を効率よく、かつ公平に国民生活の安定のために有効利用しています

効率性と公平性を簡単に説明しておきます

詳しい記事はこちらです

効率性と公平性の観点から最適資源配分や平等を考える

2019年1月21日

効率性

効率性とは限られた資源を使って、いかに効率よく価値の高い生産性を生み出すか、というのが定義になっています

適材適所に、必要に応じて配分、配属をすることです

公平性

生産した価値をいかに公平に分配するか、というのが定義になっています

どのような観点から平等に考えるか、人それぞれの主観が違うためハッキリこのやり方が正しいという正解がありません

所得配分のために平等が必要になります

資源配分機能(効率性)

市場に任せていても市場経済というのは上手くはいかないのものなのです。国民に何の規制もなく、好き勝手にやらせておくと、貧困や格差、経済の安定になりません。そこで政府が介入し経済をコントロールします

教室で騒いでいる生徒を、先生が規律に従い規制して正しているようなイメージです

現代には周囲に迷惑をかけるような公害や騒音など、外部からの要因で市民に害を与えていることがあります

このような害を外部不経済といいます。害を与えている企業に対しては税金をかけます

これをピグー税といいます。この税金をかけることにより、供給者は生産量を減らし、害のない最適供給量を成立させます

逆に桜の木々が並んだ場などを提供することで、経済を活性化し良い環境を与えます

これを外部経済といいます。花見が増えると交流や消費が増えます

このような場を提供する業者には、補助金という形で政府が援助します。援助により更に外部経済は活性化します

供給者は生産量を増やし、害のない最適供給量を成立させます

所得再分配機能(公平性)

市場競争で決まった格差や所得分配で公平でないと判断されると、政府が介入し、税金を取り、所得格差が大きく広がらないように再分配します

所得には累進課税が適用されるので、所得が大きい人には税金が多くかかり、所得の少ない人には、税金は少なくなっています

お金を沢山稼いでる人に、貧困層の人達にお金を支給してあげてほしい、と言っても損をするのでやらないでしょう

そこで累進課税制度を適用し徴収します

税金を再分配するというのは、失業保険や子供手当、生活保護や障害者手当などで、ハンデを背負って所得が少ない人に補助金をという形でお金を支給します

年金もこれに当てはまります。若者の所得にかかった税金を、そのまま高齢者に分配します

格差が大きく広がらないよう税金から再分配し、公平性を保っているのです

経済安定化機能

経済というのは常に変動しており、日本だけでなく、世界経済の影響を大きく受けてしまいます

近年で起きた変動で言えば、リーマンショックです

このように、好景気や不景気の景気変動を小さくしようと出された政策が、ビルトインスタビライザーです

ビルトインスタビライザーの良いところは、政府が意図的に行動しなくても、財政制度に組み込まれており、自動で経済を修正してくれることです

つまり自動安定化装置です。built(組み込まれた) in stabilizer(安定化)という意味です

税金を徴収することで経済を安定させています

税金の種類

税金面で言えば間接税や直接税などが当てはまり、消費税や累進課税、所得税や法人税など色々あります

支給面で言えば失業手当や生活保護などが当てはまります。主な税金を見ておきましょう

ビルトインスタビライザーの役割は、税金によって威力を発揮します

税金の種類を全部解説すると日が暮れてしまいますので、代表的なものを解説します

全部覚えなくても、生活に必要な知識程度覚えておけばいいのです

固定税

税金が一定で変化しない税金の事をいいます。個人住民税の均等割りは、一人当たり道府県税3500円(2019年8月)市町村税は1500円です

ちなみに私が住んでいる区では、特別区民税3500円、都民税1500円です。一緒ですね

地方に対して払う税金というのは、公園や道路など、主な施設のメンテナンスに必要なのです

比例税

ある金額の一定割合を税として徴収する税の事で税率は一定です。

消費税などがこれに当てはまります。金額の大小に関係なく全ての物に一律同じ税率がかかります

消費税の厄介なのが、公平性があるので所得の低い方にも税金を徴収されてしまうことです

累進課税

所得を稼げば稼ぐほど税率が多くなる制度です。沢山稼いでいる人から沢山お金を徴収しようってことです

これは所得格差が広がらないようにする一つの政策です。所得税の割合は以下の表にあります

累進課税表
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm 国税庁HP アクセス2019年8月

個人の所得には、国の所得税と地方自治体の住民税が掛かります。住民税は固定税である均等割りと、所得の10%ととしてかかる比例税があります

ビルトインスタビライザーの役割

先ほど解説した所得税と住民税が景気の変動を安定させているのです

好景気時

景気が良いと所得が増えます
所得税額や住民税額が多くなります
税金を多く引かれるので税引後の所得が減ります
所得が低いと消費が控えめになります
消費を抑えインフレ率を下げ景気過熱を防ぎます

不景気時

景気が悪いと所得が減ります
所得税額や住民税額が少なくなります
税金を少なく引かれるので税引後の所得が増加します
所得が多いと消費が多くなります
消費を拡大しデフレ率を下げ景気過熱を拡大させます

景気変動の波が大きくならないように、税金が安定させているのです

ビルトインスタビライザーの役割2

失業者にとって失業保険は経済を安定させています。失業保険未加入の人は、保険が適用されませんので、必ず保険には入っておきましょう

経済安定時

失業者が激減する
失業手当の給付金が減る
給料だけなので消費もあまり拡大しない
経済は安定したままになる

経済不安定時

失業者が激増する
失業手当の給付金が拡大する
失業手当が増えるので消費は一定の割合を維持
経済は安定したままになる

経済安定の波が大きくならないように、給付金が安定させているのです

ビルトインスタビライザーの役割3

経済や景気変動だけでなく、治安維持や国の防衛にも税金は使われています

政府の公共サービス

国民が税金を払うことで、援助や地域の助け合い、治安維持など保っているのです

犯罪が起きた時はすぐに警察が駆け付けます。自然災害が起きた時や、地震が発生した時など真っ先に自衛隊が出動します

ケガや病気になった時でも救急車を呼べば来て適切な処理をしてくれます

もし、これが税金でまかわれなかった場合はどうなるでしょう?

助け合いが無くなり、警察や救急車を呼んだだけでもお金を取られてしまします。事の要件に対して値段に差をつけられ、国家公務員が権力を握ることになります

税金は生活環境を安定させるために必要なのです

ビルトインスタビライザー長所と短所

景気変動時は税金のかけ方を大小することで安定させます

経済変動時は給付金を増減することで安定させます

税金で地域環境を安定させています

長所

ビルトインスタビライザーは自動で行うので、何かの変動が起きた時のタイムラグがとても小さい

例えば給付金や所得税や住民性もそうですが何年もかかりません。失業手当の処理に時間がかかりすぎると、飢え死にします

所得税も住民税も一定期間内に払うので、年数がかかりません。効果の即効性があるのです

短所

景気変動が発生しても、ビルトインスタビライザーだけでは庇いきれません。あくまでもビルトインスタビライザーは変動を小さくするだけで、完全にカバーできるわけではないのです

ビルトインスタビライザー効果があっても失業者は出てしまうのです

景気が回復している時には、増税や失業手当の増減が発生するので、経済成長の邪魔になる時があります

景気が良くなると、増税が多くなり消費意欲を抑えてしまうからです。これをフィスカルドラッグといいます

ビルトインスタビライザーの必要性

もしビルトインスタビライザーを導入しなかったらどうなるでしょうか

まず国民は働く意欲が無くなります。なぜなら税金を払う必要性が無くなるからです

所得格差が拡大します。富豪の所得は増え、貧困の所得は減り格差は広まるばかりです

治安維持が無くなり犯罪が増えます。自然災害が発生しても自衛隊は駆け付けてくれません

救急車が必要な時も出動してくれません

国から税金の取立があるので所得を稼ぐ必要性が出てきます。働くことで財やサービスを生産し、格差を縮小し、国を維持しているのです

消費税は本当に必要なのか

税金の必要性は説明してきましたが、本当に消費税というのは必要なのだろうか

答えはノーです

ハッキリ言ってデフレ時の消費税は全く必要ありません

理由としては、国民の消費があってこそ経済は活性化するからです。消費=需要です

需要が拡大すれば供給も拡大します。消費税は消費に罰金をかけるので、消費意欲は低下し、不景気をさらに深刻化させます

よく考えてください、いままで消費税を導入し、政府の税収を増やしている割に景気は良くなりましたか?

全くなっていません。なぜなら消費税はインフレ対策だからです。

消費税は消費意欲を抑える政策なので景気過熱時の対策としては効果があります

デフレ時に消費税額を増やすと、消費を減らすのでデフレは更に深刻化します

実際、国民の6割は消費税で所得を奪われ苦しんでいるのです

https://www.youtube.com/watch?v=n4nPZww4aTA 生活苦しい”が6割 前年より所得8万6000円減少(19/07/02)

国の借金や社会保障に必要だから消費税が必要と言っていますが

全くの嘘です

なぜなら自国通貨建て国の破綻は永久にありえないからです。財務省のHPがそれを証明しています

外国格付け会社宛意見書要旨

英文 ]
 
1.貴社による日本国債の格付けについては、当方としては日本経済の強固なファンダメンタルズを考えると既に低過ぎ、更なる格下げは根拠を欠くと考えている。貴社の格付け判定は、従来より定性的な説明が大宗である一方、客観的な基準を欠き、これは、格付けの信頼性にも関わる大きな問題と考えている。
 従って、以下の諸点に関し、貴社の考え方を具体的・定量的に明らかにされたい。
  

 日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。デフォルトとして如何なる事態を想定しているのか。

https://www.mof.go.jp/about_mof/other/other/rating/p140430.htm 財務省HP、 外国格付け会社宛意見書要旨より

日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない

財務省はHPで国は破綻しないと宣言している割に、国民にメディアを使って国が破綻すると煽っています

自国通貨とは円の事です。日本は円を無制限に発行することが出来ます。お金がないならお金を発行すればいいだけです

国の借金があるならお金発行して払うだけです。別に返さなくてもいいですけどね

ちなみに国の借金ではなく政府の負債です

社会保障が足りないなら、お金を発行して社会保障にあてればいいのです

国が借金で破綻することはありえない事を、当時野党だった麻生元首相も証言しています。

与党になってこの発言の真逆の事をやっているのでわけがわかりません。

https://www.youtube.com/watch?v=rEsTlBk-kL4

多くの国民は消費税は必要だと思っており、消費税で財源を確保しないと国が破綻する、と政府や財務省に騙されています

税金はビルトインスタビライザーの役割があるので必要ですが、消費税という制度は全く必要ありません

まとめ

ビルトインスタビライザーは経済自動安定化装置であるが、変動を小さく抑えるだけで、経済変動を完全にカバーできない

税金を導入することで、経済安定や地域安定を実現している

税金制度は効率性と公平性の観点から成り立っている

ビルトインスタビライザーは景気回復時には阻害することがある

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