現金過不足の仕訳は3ステップで理解できます

現金過不足はそんな難しくありません。精算表への記入が出来れば問題解決です。3ステップの仕訳で理解しましょう

現金過不足の仕訳は3ステップで理解できます

記事の内容
現金過不足の基本的な解釈から説明していきます

3ステップに分けることで部分の詳細を明確に理解していきます

問題を解けることが目的ではなく、実践で生かせる仕訳を学びます

現金過不足とは

実際の会社のお金と帳簿記録の誤差があった場合に、現金過不足を使います

会社の取引を日々していると、金庫のお金と帳簿記録が食い違っている時があります

現金の出所が不明な場合は、一次的に現金過不足の仮勘定を使って処理します

最終的に決算時には雑損、もしくは雑益で処理します

なぜ現金過不足が必要なのか?

人間にはミスがつきものです。ちゃんと取引きしていても合わない事も出てきます

現金詳細が年末まで分からない場合、現金過不足勘定を使って仕訳をしておきます。現金過不足勘定を使って現金の処理をしておかないと横領される可能性が出てくるためです

ステップ1 食違いを発見した時

ある日、実際有高と帳簿残高が合ってない事に気づきました。このまま放置しておくと、税務署の調査対象になります

現金過不足を使って、つじつま合わせをしましょう

注目は実際有高の金額よりも、上か下かで仕訳が変わります

実際有高が100、帳簿残高が150だった場合、実際有高が低いので、仕訳の現金は貸方になります

帳簿残高の現金150-50=100になり、実際有高100と合うようになります

実際有高が100、帳簿残高が50だった場合、実際有高が高いので、仕訳の現金は借方になります

帳簿残高の現金50+50=100になり、実際有高100と合うようになります

最初にする仕訳は、現金が借方か貸方か、どちらかだけです。現金が多い場合は借方。現金が少ない場合は貸方になります

現金過不足の勘定科目はどこにも属していません。決算までに間に合わせで使う仮勘定です

帳簿残高

日々の取引きを記録したノート(電子版)。計算上あるべき金額

実際有高

会社や、お店などになる実際の現金

ステップ2 原因が判明した時

原因が判明した時に仕訳をする場合は、現金過不足を取り消します

注目は現金過不足が、どちらにあるかということです

借方に現金過不足がある場合は、現金が足らない

貸方に現金過不足がある場合は、現金が多い

現金過不足の勘定科目は必ず取消さなければならない

このことを必ず覚えておいてください

借方が現金過不足の場合

借方に現金過不足がある場合は現金が足らないことを意味します。お金を使って何かを払った、もしくは購入したなどの勘定科目じゃないとおかしくなります

負債や費用関連などが当てはまります

原因判明が費用計上を忘れていた。費用計上したからお金が不足している。費用を計上するということは、借方になります

そうすると費用は借方。現金過不足も借方となりかぶりますが、現金過不足を逆にすれば消すことが出来ます

ステップ1で仕分けた現金50から30を取り出します

この仕訳は現金が不足している

借方通しがかぶるので現金過不足を貸方へ移動させます

合体させ現金過不足同士を消します

現金が不足した理由は広告宣伝費だったとなり

広告宣伝費30 / 現金 30 となります

これで現金過不足は50-30残り20になります

原因判明が買掛金(負債)だった場合

買掛金は負債なので借金です。借金を払うことなので、現金を不足させる勘定科目です

負債が増えると貸方になります。現金過不足が借方、買掛金が貸方で成立しそうですが、実はこのままでは現金過不足は消せません

考え方としては買掛金は借金。借金を払ったから現金が不足している。借金を払えば買掛金が消える

つまり買掛金を借方にすれば負債が消える。そうすると現金過不足は貸方に移動になり、ちゃんと成立します

ステップ1で仕分けた現金50から30を取り出します

この仕訳は現金が不足している

買掛金を付け加えるが取消すために借方へ移動します

合体させ現金過不足同士を消します

現金が不足した理由は買掛金を払ったとなり
買掛金30/現金30となります

貸方が現金過不足の場合

貸方に現金過不足がある場合は、現金が多い事を意味します

なので勘定科目は、売掛金や収益関連がきます。費用負債関連が来ることはありません

なぜなら費用負債は、現金を減らす勘定科目です

現金が多いのに、逆に減らす勘定科目だと理屈が通じません

なので費用や負債が来ることは、ありえないのです

原因判明が収益関連だとします。収益は貸方です。ですが現金過不足も貸方です

同じようにかぶりますが、収益は現金を受け取った。だから現金が増えた。ということは収益を計上する。収益は貸方だから、現金過不足が借方に移動する。するとちゃんと取り消せます

ステップ1で仕分けた現金50から30を取り出します

この仕訳は現金が多い

貸方通しがかぶるので現金過不足を借方へ移動させます

合体させ現金過不足同士を消します

現金が多かった理由は手数料を受け取ったからとなり
現金30/受取手数料30となります

これで現金過不足は50-30残り20になります

原因判明が売掛金(資産)だった場合

売掛金は資産です。売掛金回収することで現金が増えますので、現金が増える勘定科目です

ですが、資産が増えると借方になるので、現金過不足が貸方、売掛金が借方で成立しそうですが、実はこのままでは現金過不足は消せません

考え方としては売掛金は現金の回収です。回収すれば現金が増える。現金を回収すれば売掛金が消える

つまり売掛金を貸方にすれば資産が消える。そうすると現金過不足は借方に移動して、成立します

ステップ1で仕分けた現金50から30を取り出します

この仕訳は現金が多い

売掛金を付け加えるが取消すため貸方へ移動します

合体させ現金過不足同士を消します

現金が多かった理由は売掛金を回収したからとなり
現金30/売掛金30となります

ここまでがステップ2の考え方になります

このステップ2の仕訳は実践向けの仕訳です。試験問題の仕訳とは違います

例えば、仕訳問題の答えが
消耗品費   /   現金過不足
などの問題が出てきます

僕から言わせてもらえば、ここからどうすればいいのか?が分からないままです。結局原因が判明した勘定科目は最終的に現金と仕訳るので、片方が現金過不足のままだと困ります

ステップ2は現金過不足はなぜ消えるのか、どのような理屈があって現金と結びつくのかを説明したものです

この仕訳をわかっていないと、横領や詐欺、徴税など税務署からの調査がかかるからです

なのでこの仕訳方をしっかり覚えておいてください

それでも理解が出来ていないのであれば、仕訳の基本を理解していないというこになります。しっかり仕訳を出来るようにしておきましょう

仕訳を基本から理屈までわかりやすく解説

2018年8月9日

ステップ3 決算まで原因が分からなかった

現金過不足は原因が判明するまでの一時的な仮勘定科目です

原因が判明しないからと言って、いつまでも帳簿に残しておくことはできません

決算日に原因が判明しないものは、雑損、雑益として処理します

まだ現金過不足20は残っているので、現金過不足を取り消します

借方に現金過不足がある場合は、現金が足らない

貸方に現金過不足がある場合は、現金が多い

再びこの考えを利用します

雑損の場合

借方に現金過不足がある場合は、現金が足らないということです

現金が足らない、損をしている。雑損は費用勘定なので借方。現金過不足は逆の貸方にします

やり方はステップ2でやった通りにやれば大丈夫です

雑損は現金が足らない事を意味している

残り現金20の仕訳

この2つを合体させ、現金過不足を取り消します

最終的にこの仕訳で財務諸表に移します

雑益の場合

貸方に現金過不足がある場合は、現金が多いということです

現金が多い、得をしている。雑益は収益勘定なので貸方。現金過不足は逆の借方にします

雑益は現金が多い事を意味している

残り現金20の仕訳

この2つを合体させ、現金過不足を取り消します

最終的にこの仕訳で財務諸表に移します

以上までが現金過不足の考え方です。ここで1つ捕捉しておきます

現金過不足は仮勘定なので決算には必ず取消さないといけません。なぜなら財務諸表に現金過不足の勘定科目はないからです

ですが仮とはいえ、一度現金過不足を当てはめると、どこかで取消さないといけません。取消すには簿記のルール上反対側の仕訳に現金過不足がもう1つ存在しないと消せません

ステップ2で相手勘定科目に現金過不足があったのは、取消すために存在していたのです

現金            /   現金過不足
現金過不足   /    勘定科目

この状態にしないと現金過不足は取り消せないということを覚えておきましょう

それではテスト対策をしましょう

簿記試験対策について

現金過不足問題は第5問の精算表問題で必ず出てきます

実は現金過不足の試験問題は幅広くでてきます

色々なパターンで出てくるので、毎回共通した問題が出ません。現金過不足のテスト問題は解きまくるしかないのです

基本的に雑損、雑益で処理する仕訳になるのですが、そうでないパターンもあり、絶対こうだという決まりがありません

現金過不足問題は何回もやって慣れるしかありません。がんばりましょう。1つ例題を出しておきます

問1
決算日における現金の実際有高は560,000であった。帳簿残高との差額のうち3,600については通信費の記入漏れであることが判明したが、残額については原因が不明なので、雑損又は雑益として処理する
(決算整理残高試算表に現金564,000と明記してある)

解答
現金の帳簿残高564,000を実際有高560,000に合わせるため、帳簿残高より4,000減らします。なお、原因の判明した『通信費の記入漏れ』は通信費勘定の借方に振替、判明しなかった借方差額400を雑損とします

問題を解くコツ

現金過不足は問題が他種様々に出てくるので試験対策のパターンをつかみましょう。試験問題は、年末に残りの現金過不足を仕分ける問題が多く出されます

なぜかというと雑損と雑益の勘定科目を使わせたいからです。途中で原因が判明してしまったら使えません。ですが裏を返せば、雑損と雑益を使った問題は仕訳の形が決まってしまいます

それを説明します

現金過不足の仕訳は実際有高が多いか少ないかの判断になります

実際有高の数字が少ないと雑損なのでこの仕訳になります

実際有高の数字が多いと雑益なのでこの仕訳になります

まとめ

決算時には現金過不足勘定は必ず取り消します

損益計算書にも貸借対照表にも現金過不足項目はなく、上記の問題文を見れば分かるように現金過不足勘定はなくなっています

  • 最初の仕訳は必ず現金が貸方か借方かどちらかに分けます
  • 現金過不足が借方にある場合は、貸方に現金を減らす勘定科目
  • 現金過不足が貸方にある場合は、借方に現金を増やす勘定科目
  • 現金が少ない場合は雑損
  • 現金が多い場合は雑益

この特徴を覚えておきましょう

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