貸倒引当金の仕訳はストーリーで覚えるとわかりやすい

貸倒引当金はちょっとややこしい部分があり、面倒くさいと思われがちです。部分で覚えるんじゃなくてストーリで流れを見ながら学習すると分かりやすくなります

貸倒引当金の仕訳はストーリーで覚えるとわかりやすい

記事の内容
貸倒引当金の解釈は1年間の行事の流れを見ながら仕訳を考えると分かりやすいです

なぜなら当期の貸倒れが発生した時にどのような仕訳をすればいいかわかるからです

まとめて仕訳をするのではなく、流れの中から仕訳方を発見していくのです

貸倒引当金とは

貸倒引当金とは他社との取引において、現金回収できなかった事を想定して、あらかじめ予備対策として費用計上することです

お金が入ってくる予定が急に無くなった!となれば会社の売上が消えるので、もろダメージを受けます

通常利益というのは外部からの収益があって必要な費用を払うことで会社を運営しています。

ですが自社商品と取引きをしておいて利益が入ってこなければ、商品も失い利益も失うのでWパンチを食らいます

損失をやわらげるために貸倒損失という形で費用計上すれば、税金対策になり、ある程度は損失を防げます

費用計上というのは何かを得るために払うのであって、何も得られないものに費用計上は馬鹿馬鹿しすぎます

貸倒損失は会社のダメージ負担が大きくならないようにするための対処です

貸倒引当金に関してはこの後詳しく説明します

ストーリ立ててやっていきましょう

設定として当期は、1月1日〜12月31を当期の期間とします

世紀末2000年の仕訳

1年間の取引で区切っていきます。当期の取引と決算時の対処がメインになります

4月1年に商品を売上げました

撃沈商店に商品100円を売上げました。代金は信用取引なので掛けです

9月1日撃沈商店が倒産し、売掛金回収不能

正す猫
撃沈商店が撃沈したみたいです‼売掛金が飛びました!
回収不能です‼4月1日に仕訳をしているので、売掛金を取り消さないといけなくなりました

このままでは決算で合わなくなるので、貸倒れた仕訳をします

ポイント
当期に売掛金回収不能となった場合は貸倒損失という費用の勘定科目で処理します

現金回収できないが、費用として計上できるので法人税を下げることが出来ます

全て損失するというわけではありません

12月31日 売掛金回収できずに決算日を迎えた

信用していた撃沈商店が突然の撃沈倒産となった

いつ何時倒産するかわからん。この教訓を機に対策をすることにしました

そこで決算日に残っている売掛金や受取手形が、将来どのくらいの割合で貸倒れる可能性があるかを見積もって、あらかじめ準備しておく必要があると判断しました

この貸倒れに備えた金額を貸倒引当金といいます

貸倒れに備えるため金額を設定しましょう

貸倒引当金は1%を見積もることにしました

ポイント
設定する時は必ず売掛金や受取手形の期末残高の金額です

撃沈商店以外にも売掛金と受取手形の期末残高は500円残っており、500円の1%を貸倒引当金にします

相手勘定科目は貸倒引当金繰入になり、費用として計上します

500×0.01=5となり、貸倒引当金5円の仕訳をします

貸倒引当金は資産の減少(資産のマイナス)として処理します

繰入は貸倒れが不足しているということを覚えておいてください

世紀末2001年の仕訳

正す猫
去年は突然の倒産でパニクったが、今年は何かあっても貸倒引当金を設定したから大丈夫だ!

3月1日に得意先のすぐ嘘つく商店が倒産した

すぐ嘘つく商店が倒産となってしまいました。これは嘘であってほしかったな~などと嘆いてもしょうがないので、撃沈商店と同じく、貸倒処理をすることにします

ですがこの売掛金は2000年の取引なので去年ということになります

正す猫
売掛金の回収不能額は200円だが大丈夫だ。こんなこともあろうかと、貸倒引当金を設定しておいたから、少しは軽減されるぞ!その額5円‼(安‼‼)

貸倒引当金の仕訳をします。もちろん売掛金は飛んだのだから、売掛金は取り消しです

でもまだ売掛金が195円残っている。これを取り消すために貸倒損失を使います

今回貸倒引当金が仕訳に使えたのは、当期以前に貸倒れた売掛金だったからです

通常、決算日に貸倒引当金が設定されるので当期中に貸倒れても使用できません

ですが貸倒引当金を設定していれば、それ以降の貸倒れには適用できます

12月31日決算日を迎えてしまった。貸倒れは1件だけでした

今回も貸倒れが発生するかもしれないから貸倒引当金を設定しましょう

正す猫
売掛金が飛ぶかもしれない。信用されない商店との取引がありますからね。今回は貸倒れ設定率を10%としましょう

当期の売掛金と受取手形の期末残高は800円。800×0.1=80。貸倒引当金は80です

世紀末2002年の仕訳

2002年は、何もトラブルもなく1年間を過ごし、決算日を迎えることが出来ました

信用されない商店との売掛金が飛ぶこともなく、見事信用させる商店になりつつあるようです

今期の決算も貸倒引当金を設定することにしましょう

前期に設定した貸倒引当金が80円残っています
このような場合の仕訳はどうすればよいのか解説します

当期の貸倒引当金は100円

今回の売掛金と受取手形の期末残高は、1,000円あります。貸倒設定率は前回と同じく10%にします

1,000×0.1=100となり、当期の貸倒引当金は100円です。前期は80円残っています

100-80=20 貸倒引当金は20です

貸倒引当金20の考え方

初めの方で出てきた貸倒引当金繰入を覚えていますか?

繰入は貸倒金が不足していることを意味します

当期の貸倒引当金設定額は100です。前期の貸倒引当金は80です

100にするには、まだ20足りません。貸倒引当金繰入は20不足していることを意味します

20+80=100と考えましょう

このことを踏まえ今度はこの逆をやってみましょう

当期の貸倒引当金は10円

仮に当期の貸倒引当金の設定額が10だった場合は、10-80=‐70になり、70減らします

ポイント
貸倒引当金を減らす場合は貸倒引当金戻入といいます

この場合の考え方は、多すぎたので差額分の収益が増えたと考えましょう

このような差額を減らしたり、増やしたりする方法を差額補充法といいます

世紀末2003年の仕訳

何事もなくうまくいっていた矢先に奇跡が起きた

9月1日に撃沈商店からお金が返ってきた

撃沈商店から連絡があり、飛んだ売掛金を払うという奇跡が起きました

店の復活は無いようで、もう商売は疲れたとのことです

前期に貸倒れた売掛金が戻ってきた時は、現金で回収したと考え、仕訳はこうなります

ポイント
償却(貸倒処理)した債権(売掛金や受取手形)を取り立てることが出来たという意味で償却債権取立益といいます

以上までが貸倒引当金の考え方です

貸倒引当金の考え方

ここまで来て、貸倒引当金がややこしくなっていませんか?

図を見ると貸倒引当金繰入の時には、貸方の減っていくに属しています
同じように、貸倒引当金戻入の時には、借方の増えていくに属しています

なぜそうなるのか説明します

そもそも貸倒引当金というのは、今後の未来に倒産するかもしれないという不安に、負担を軽減するために見積もるものです

設定時点では、まだ倒産や貸倒れは起きていません。あくまで予測をする引当金です

ですが、勘定科目では資産の減少(資産のマイナス)となっています。この位置に属している理由は、あらかじめ倒産に対して用意がある、本来お金になるはずだった売掛金が無くなる。ならば初めから資産が減少すると考えて計上する方が合理的であるからです

そもそも資産と費用は左が基本ポジションになります。それは左が増える設定になっているからです

貸倒引当金も資産に位置するなら、左借方に位置しているはずです

先ほども言ったように、初めから資産が減少すると考えて計上しているので、資産の右貸方に基本ポジションとして属しています

  • 資産と費用は左側が増えるので借方が定位置です
  • 貸倒引当金は右側が減るので貸方が定位置です

まだわかりづらいようであれば、仕訳の基本を理解しておきましょう

仕訳を基本から理屈までわかりやすく解説

2018年8月9日

試験対策

貸倒引当金は第5問の精算表問題で必ず出てきます

貸倒引当金の問題はいたってシンプルで、毎回同じパターンで出題されます。たまにひねりがありますが、ほぼやり方は同じです

貸倒の手順

  1. 貸倒引当金の登記見積額を計算します
  2. 貸倒引当金の期末残高を確認します
  3. 期末残高に何%で繰入額を算出します

問題に対する注意

問題文には受取手形、及び売掛金の期末残高に対して、何%の貸倒れを見積もる。となっており貸倒引当金は差額補充法により計算します

額補充法は減るか増えるかしかないので、気にすることはありません

ほぼこのパターンででます

面倒くさいのは、貸倒引当金の問題の前に必ず、売掛金及び、受取手形の問題がでます

その答えを貸倒引当金の問題に付け足して、問題に挑むことになります

つまり売掛金か受取手形の問題を間違えると、貸倒引当金の問題もそのまま間違うことになります

売掛金や受取手形の問題も間違えずに解くことが重要になります

貸倒の問題

見積額は2%

貸倒引当金見積額は、売掛金問題の答えが追加されている金額=売掛金35,000+受取手形15,000×0.02=1,000

貸倒引当金見積額が1,000なので1,000になるように調整します

貸倒引当金残高がもし700だった場合は、繰入額は300となります

貸倒引当金繰入    300  /  貸倒引当金    300となります

その逆に貸倒引当金残高がもし1500だった場合は、戻入額は500となります

貸倒引当金戻入    500  /  貸倒引当金    500となります

計算はほとんどこのパターンなので難しくはないです

まとめ

貸倒引当金は特殊な勘定科目です

資産の減少が基本ポジションだということを覚えておきましょう

今まで出てきた勘定科目をまとめておきます

  • 費用
    貸倒損失
    貸倒引当金繰入
  • 収益
    貸倒引当金戻入
    償却債権取立益
  • 貸倒引当金繰入は設定額に合うように付け足します
  • 貸倒引当金戻入は設定額に合うように差引きます

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