ドラムで一番難しいのはリズム感を身に付けることです。手法はたった1つですが継続も必要です。その練習方法を教えます
ドラムのリズム感を安定させるたった1つの練習方法
記事の内容
自宅でもできる方法を紹介します。
リズムがよれる理由と安定練習方法。
ブログの解説では分かりずらいので、動画で解説。
身に付ける事による2つのリズムの捉え方。
リズム感に才能は関係なく訓練で体得できます。
これらを解説していきます。
ノリで表現するライブ動画を公開しています。
メトロノームを使う
リズムを安定させるには、絶対リズムマシーンかメトロノームが必要です。
人間の持ってる独自のリズム感はいい加減で、誰も安定して感覚を持っていません。
独自リズムの感覚を鍛えるためには、リズムマシーンを使って練習しないと絶対身につかないと断言できます。
自分でカウントせずに、機械の力を使って練習しましょう。すぐには身につきませんが、毎日やれば必ず身につきます。
なぜリズムがずれるのか?
なぜリズムがずれるのかというと、答えは簡単で自分の感覚で叩いているからです。
よく思いついたフレーズや、お気に入りの曲など口ずさんでつぶやいている時があると思います。
その感覚で叩こうとしているからずれているのです。口ずさんだリズムもずれています
しかも口ずさんだ感覚と、叩いている感覚はずれています。
つまり脳で浮かんだイメージと、実際の動作の感覚が一致していないのと、そもそもリズム感を身についていないので、イメージも動作も両方ずれています。
脳でイメージしたことを、 実際の動作で表現することはかなり難しく、相当の練習時間が必要です。
ですが逆の観点からみれば、イメージと動作を一体化できるように意識しながら練習すればいいのです。
それではどのような練習方法がいいのか見ていきましょう 。
リズム安定練習方法
この練習方法は実に理論的に簡単で分かりやすいですが、感覚でとらえるには難しく、練習が必要になります。
感覚で捉えられるようになると、色々な部分のポジションが直感でわかるようになります。
まずメトロームで通常の4ビートを鳴らしながら、16ビートを叩きます。
4ビートを鳴らしながら、アクセント移動していきます。
テンポは80からスタートしていきましょう。僕も初めは80位からやり始めましたが、結構捉えるまでは難しかったです。
出来るようになっても120で止めておきましょう。それ以上やっても早くなるだけで、よくわからなくなります。
速いテンポで出来ることが目的ではなく、感覚で捉えられるようになることが目的です。
ではやっていきましょう。
1234、2234、3234、4234の数字を全て叩いていきます。
赤の部分は4ビートの頭です。ピッピッピッピッと常に鳴っている個所になります。
黒の数字は4ビートの間の16ビートになります。これを踏まえアクセント移動していきましょう。
1 2 3 4の赤の部分に合わせて強くアクセントをつけて8回叩いたら、次のアクセントに移動します。
1 2 3 4の2を強くたたき、アクセントを移動していきます。
1 2 3 4の3を強くたたき、アクセントを移動していきます。
1 2 3 4の4を強くたたき、赤の1に戻ります。。
これだけで大丈夫です。これをひたすら繰り返しましょう。
上記の赤の部分の1234は小節感の感覚を身に付けるために必要です。
自分で赤の部分を1234と言いながら叩くと、より感覚が身につきます。
分かりにくいと思うので動画をどうぞ 。
初めは難しいので、1と3だけを意識してやりましょう。
1と3が出来るようになったら、1の裏2、3の裏4を意識しましょう。
16ビートの2と4のアクセントは利き手ではないので、特にやりにくいと思いますが、がんばって克服しましょう。
身に付けるとどうなるのか
このリズム感を身に付けると、色々と感覚でわかるようになります。
この練習には2つの利点があります。
- 1発叩いた時にどのポジションに属しているかわかる
- 自分のリズムがずれているのがわかる
2つの利点を解説します。
1発叩いた時にどのポジションに属しているかわかる
通常演奏においてシンバルやバスドラなど、1発だけ叩いても何も感じることはありません。
ですが、この練習をしておくと、この1発が1234の何処の数字に属しているかが完全に分かるようになります。
実はこの練習は4ビート、8ビート、16ビートの、どのビートを叩こうが1234の感覚は全て同じになるんです。
どういうことかというと、2ビート、4ビート、8ビートの3であっても、3の感覚は3のままです。
3は皆がよく聴くフレーズなので捉えやすいです。
これが2や4になると、とてもやりにくいリズムになるので苦労すると思います。
これが分かり始めると、1234の感覚を捉えた状態で叩けるようになります。
これがノれるグルーヴをだす始まりになります。
自分のリズムがずれているのがわかる
この練習はリズムを聴きながら、ひたすら16ビートを叩きます。そうすると細かい16ビートそのものがわかるようになります。
つまり、叩いていない空白の間が逆に捉られるようになるんですね。
ビートのウラの部分、バランスよく叩く、リズムが早い遅いまでもが分かるようになります。
こうなると自分のずれている部分が分かるので、安定したビートを叩こうと自己補正していくようになります。
リズムのズレが自分で気づく⇒リズムに合うように自己修正し始める⇒リズムに沿って一体化していく感覚が出来る⇒リズムとは違うグルーヴの感覚を捉え始める。
練習する時は、3つ意識しながらやってみてください。
- リズムマシーンのクリックと脳のイメージを一致させる
- リズムマシーンのクリックと手足の動作を一致させる
- イメージと動作を一致させる
ここまでくるにはかなりの練習が必要ですが、必ず出来るようになるので諦めずにやりましょう
リズム感は才能とは関係ない
勘違いしないでほしいのは、リズム感があるのは才能ではありません。
誰しもが抜群のリズム感を持っているわけではありません。リズム感覚を捉えるのが、早いか遅いかの差があるぐらいで、練習すれば誰でも出来るようになります。
なぜここまでハッキリ言えるかというと、僕も実はリズム感が無く、才能が無い、リズム感が無い、ドラムに向いていない、やめた方がいいなど散々な事を言われ続けました。
リズムがめちゃくちゃでバンドをクビになるのは当たり前でした。でも諦めずにやり続ければ出来るようになりました。
そんな僕が依頼を受け、バクチクのカバーをやった時のライブ映像を見てください。後半になってくるとお客さんがノってきます
この様にグルーヴは人に伝わります。久しぶりのライブでぎこちないとこもありますが、暖かい目で視聴お願いします。
ちなみに僕は、リズム感を安定させるためにやった練習は、これ1つのみです。
ただし、出来るだけ毎日、しかも1時間はみっちりやり続けました。
もう1度言っておきます。僕がやった練習はこれ1つのみです
まとめ
毎日練習することが上手くなる近道だと思っています。
例え5分でも10分でも途切れず練習できれば身についていきます。
- 練習は必ずメトロームを使う
- できれば毎日つづける
- リズムマシーンと一体化出来るように意識する
必ず出来ると信じて練習しましょう。感覚としてわかり始めるともっと楽しくなります。