MDR-HW700DS以外にこれを越えるヘッドフォンは存在しません。その凄まじい威力をレビューします。
MDR-HW700DS の魅力をレビュー
MOVIEモード
これは映画を見る時に聴いてもらいたい。映画モードの凄いところは、やはり後ろから迫りくる音の表現が半端ない事だ。
僕の背筋がぞっとした場面は、深夜皆が寝ている時に映画を見ていたのだが、背後から忍び寄るシーンで見いている僕の背後から、『ザッザッ』と音が聴こえてきた。
うぉ!っと思わず声を上げたぐらいだ。リアルに背後から聞こえたので怖かった。
その他にはアニメを見ていて、後ろから早いスピードで駆け抜けるシーンがあったのだが、僕の背後を突き抜けていった。
僕の中を通り抜けたような感覚だった。それぐらい映画モードは凄いのだ。ぜひ体感してほしい。
GAMEモード
このモードの魅力は何といっても、ゲームの臨場感がリアルに聴こえることだ。
僕は戦争ゲームが好きなので、周囲の音を聴きとるのはとても重要ゲームなのだ。
このモードで一番凄いと思ったのが、上空で飛んでいるヘリコプターの距離感がリアルに認識できたことだ。
おもわず上を向いたぐらい凄い臨場感や緊迫感が迫ってくる!。しかも周囲の距離感が半端なく感じ取れるのが凄い!
この他には、ライブやドキュメンタリーなど、周囲の音や臨場感は見事なまでに聴こえてくる。
ゲームモードは臨場感を味わいたい時にこのモードをお勧めする。
VOICEモード
このモードは上の2つとはちょっと違います。VOICEなので人間の声に特化したモードと言える。
もしかしたら他のヘッドフォンにもついている機能かもしれないが、このモードは特殊な音を拾うので特別だと思ってほしい。
このモードの一番凄い機能は、雑音の音を拾う性能が凄まじいのです。
声に特化しているので、ニュースやトーク系番組、バラエティー番組を見る時に効果を発揮する。
上の2つのモードと比べると声に集中するので周囲の音は小さくなる(ボリュームを上げれば全く問題ない)
本領発揮はここからだ。ニュースなど見ていると、スタッフの声や何かを運んでいる音が入ってくるのです。
番組進行中の背後の雑音までしっかり拾うのだ。大きな音では無く、かすかに何かが聴こえる程度で。
リアルな取材や、よくある道中の流れ旅番組など、背後の雑音が聴こえる。声だけじゃなく、ぶつかる音、いわゆる打撃音もよく聞こえてくる。
極めつけはドラマ。収録したドラマを見ていて、このヘッドフォンで聞くと何かの雑音やスタッフの声なども入ってくる。
ある意味リアルな臨場感を味わうことが出来るのだ。特に生放送などは凄いですよw
基本的にこの3つのモードを使い分ければ、いい楽しみ方が出きるので買う価値は十分にある。だが良い事ばかりでもない。
5年も使っていればそれなりのデメリットもある。そこでデメリットとそれに対処する解決法を解説する。
MDR-HW700DS デメリットのレビュー
通信がよく途切れる
これは他のレビューにも書いてあることだが、音が途切れると言われている。
実際どうかというと、確かに音は途切れる。ひどい時は、ピッピッと音が鳴りっぱなしになり、無音が続くときもある。
これは周波数の問題でWiFiなど使っていたり、他の無線が入ってくると周波数が混線する。
そこでこの音跡切れを解決するためには、本体についている周波数を切り替えるだけで問題が解決する。
wirelessbandの2.4GHを5.1GHを切り替えるスイッチがあり、通常は2.4になっているが、5.1に切り替えればほとんど場合解決できる。
それでも音が途切れる場合は、wifiの周波数を2.4から5.1に切り替えればいい。
要は MDR-HW700DS の2.4と他の無線の2.4を同じにしなければ混線はしないということ。
家で使っているWiFiルーターを携帯やパソコンで切り替える時は、WiFi接続モードにし、〇〇〇〇-g と 〇〇〇〇-a を探そう。
〇〇〇〇-g が2.4GHで 〇〇〇〇-a が5.1GHになる。WiFiの接続を切り替えるのはめんどくさいので、 MDR-HW700DS の wirelessband で切り替えたほうが早いし安定する。
この時、AUTOモードにすると、状況に応じて切り替えようとピッピッと頻繁に切り替わるのでうざい。AUTOはやめて素直に5.1GHに変更することをお勧めする。
この他には電子レンジの近くにはいかない。使っていないのであればいいが、使っていると混線する。
あと10mぐらい離れて扉を閉めると音が途切れるので、同じ部屋で使おう。
耳のパッドの塗装が剥がれ落ちる
耳の部分の分厚いクッションなのだが、3年ぐらい使っていると塗装が剥がれ落ちてくる。
薄いカバーが細かく剥がれる感じだ。あまり支障はきたさない問題だが、顔や首などにカバーがくっついていることがある。
もちろんすぐ取れるので問題無いのだが、どこか大事な場所に行く場合は、出かける前に一度顔を見ることをお勧めする。
ただ剥げてくると嫌になる人もいるので、早めに取り換えた方がいい。
修理に出すと結構なお金を取られるので、純正品ではないが全く問題ない代替えパッドがあるので、それをつければ解決だ。
Geekria イヤーパッド SONY MDR-HW700, MDR-HW700DS 専用 交換 用 ヘッドホンパッド イヤークッション 交換用道具連れて
付け方は超簡単で、パッドの内側をめくれば、上と下に計3つの小さなプラスドライバーで開けるネジがある。外して取り換えるだけなので数分で終わる。全く問題ない。
周囲の音が聴こえない
耳のクッションがちょうどいいフィット感なので、違和感がなく長時間付けられる。
ただフィット感が素晴らしいので密閉感が半端ない。生活音は全然わからなくなるので、何か連絡が来る場合は、片方を少しずらしておこう。
ちょっとずらすだけで周囲の音は良く聞こえるようになる。
ヘッドバンドが弱い
歪曲になっている部分、頭とくっつく部分だが荒い扱いをしていると壊れる。
僕の場合は、修理に出した時に壊れている、と言われて初めて気づいたぐらいだ。つまり壊れていてもぶっちゃけ違和感なく使用できる。
修理屋さんに聞くと、壊れない扱い方は、常にバンドの真ん中を持てば壊れることは無いとのこと。
片方の耳の部分を持って扱うと壊れるのが早いので、真ん中を持とう。
MDR-HW700DS メリットのレビュー
デメリットの部分を考慮しても十分買う価値がある。
便利な機能もあるのでメリットをレビューしよう。
テレビの音を同時に出せる
例えば、みんなでテレビを見ていても、周囲の音や話声があって聴こえづらい時があると思う。
そんな時はHDMIのarc機能を使えば解決する。簡単に言えばテレビの音をヘッドフォンに返してくれる。
テレビの音を出しながらヘッドフォンでも聴ける、というわけだ。
接続は簡単で、MDR-HW700DSのHDMIケーブルをテレビ側のHDMIarcに接続するだけだ。
ただし、テレビ側にHDMIarcが無ければ接続できない。もしそのような状況になりそうなら確認してみよう。出来なければ購入は検討したほうがいい。
ホームシアターなどの外部接続にもつなげて同じようなことが出来る。この場合、 MDR-HW700DS の本体に音声光ケーブルをつなげ、ホームシアター側の本体につなげるだけだ。
今時、音声光ケーブルが繋げられない機器は無いと思うが確認してみよう。
ヘッドフォンを増やせる
基本的に一人用だが、もしもう1台増やす、2代増やす、3代増やすといった場合、ヘッドフォンだけ買えばいいので対応可能だ。
同時接続が可能なので必要に応じて増やそう。値段は約1万6千円前後だ。
家族みんなでサラウンドヘッドフォンも実現可能だ。
電池切れでも安心
もし使っている途中で充電切れになってしまっても問題ない。充電しながら使用できるのでとっても楽だ。
つまり充電切れで充電を待つことは無い、というわけだ。ちなみにUSBタイプBです。
360度の9.1chサラウンド
やっぱり音のクオリティは半端ない。さすがソニーといった感じだ。
実は2chや5chの音でも9.1chサラウンドに変換してくれる。映画の音やゲームなど2ch、5chの音しか出せなくても、 MDR-HW700DS が対応してくれるので全く問題ない。
やはり臨場感や距離感、音のクオリティは圧巻。これ1台で他はいらないと自信を持って言える一品です。
音の世界があなたを引き込んでくれます。
5年使って思うこと
正直買ってよかった!
この一言です。これを買うまでは、家族とトラブルが多かったし、深夜に音を気にしすぎて何もできなかった。逆に周りの音がうるさくて聴こえないことがあれば、子供を起こすこともあった。
でも今は、隣の壁が薄かろうが深夜でも気をつかうことなく音を楽しめるし、ゲームも夜中にやり放題。子供も起きることはないし、周囲の雑音も聞こえない。
何より、自分の世界に浸る時間をじっくり味わえるのは、本当にストレス解消になる。
正直5年使って3.4万円ぐらいならかなりのお買い得です。年間の使用料が7千円。修理に1.4万円かかったけど、さらに5年使えば、年間の使用料が2800円!これがずっと続くなら最初だけ高いだけで、コスパ最強商品です。
当時、僕が買った時は4万以上したので本当に安くなったと思います。
以上が MDR-HW700DS のレビューでした。
追伸
自信を持って言えるのは、このサラウンドヘッドフォンを越えるモノは未だに見たことが無い。これがあれば何もいらない。