インターネットの歴史を学んでいきます

情報を伝えるために昔はどのような手段を使っていたのか。インターネットの歴史から電話回線や通信の発展を紐解いていきます

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インターネットの歴史をくわしく教えてほしい

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昔のインターネットは電話回線を使用していました。なぜ使用していたかというと、電話回線の電気信号は音を伝えることが出来たからです。

ですが電話回線ではネット環境に適さずモデムが必要になります。

ネット以前の通信手段はどのように伝えていたのか?
電話回線の仕組みとは?

通信の歴史から理解できれば問題解決です。

ポイントは4つです。

  1. 電子通信の始まり
  2. 電話回線の問題
  3. モデムの必要性
  4. 昔の通信手段とは

では具体的に解説していきます。

目次

電子通信の始まり

歴史上初めて遠隔地の通信が可能になったのは、おそらく一度は聞いた事があるであろうモールス信号です

電気信号発明者のダニエルモールスにちなんで命名されています

ドットとダッシュ(休止時間を組み合わて使う)の組み合わせを利用して信号を送るシステムです

ツツ、ツーー。ツ、ツツーーみたいな音で緊急を伝えていました

よくわからないですねw。天空の城ラピュタの映画の冒頭で、このモールス信号を使った場面がでてきます

興味がある方は見てください。(著作権関係のため画像の添付は出来ません)

モールス信号で一番簡単な点だけで表現できたのはEの言葉です。なぜなら英語の会話で一番使われていたのがEだからです

よく使われるスペルの文字っていうのは信号でもかなり簡単なように設定されていました。

数字などは信号がちょっと複雑な感じになっています。 Eの次にI、Iの次にSを使うので簡単なドットの構成で作られています

よく使う言葉はモールス信号でも簡単な信号にして、ドットが一つだけとか、ドットが二つなどにして工夫されていました

昔あったポケベルもそうなんですが、ダイヤルの数字を送って文字に変え、相手に伝えていました

モールス信号と同じようなやり方ですが、今は文字を選んで押せば信号に変わり、相手に文字として表現され伝わるというやり方です

順番が逆になってるだけで基本的な仕組みというものは、今も変わっていないのです

昔の人はモールス信号が、どの言葉になるかっていうのも全部記憶して、信号を送っていました

ケーブルが引かれるようになる

そのうち技術が発達し受信者との間に導線を設置し、お互いが信号を送れるケーブルを設置するようになりました

今でも見かける電柱にある導線がそれにあたります。1890年代のニューヨークなどは、電線の束が重なり合ってひどい有様でしたw

そのうち多重送信技術が開発され、電報などが各家庭の回線につながり、送受信が可能となり普及し始めます

電子回線も、だんだん音を伝えられるように質が向上し、音で相手に伝えることができるようになりました

これが電話の始まりになります

電話の普及

今でも基本的仕組みは同じなのですが、当時はマイクから発された音を電気信号に変え、電気信号を電流に流し、電気信号をさらにまた音に変える

変えた音がスピーカーから発せられるようになります。携帯電話もそうです。仕組みこそ違いますが、基本的な考えは同じです

実は皆さんが携帯から聞こえてくる相手の声っていうのは、相手の声ではありません

沢山のデーターから、相手の声に近い音をデーターから合成することで、相手の声を作っているのです

知っていましたか?

電話交換台

電話で声を伝えられるようになると交換手が必要になり、昔は電話を受け電話番号を聞いて、プラグを差し替えて相手に繋いでいました

昔の電話番号のダイヤリングは全て手作業で行われており、横一列に女性がずらっと並んでプラグを差し替えていました

自動変換置き換え装置が開発されて、電話交換台は次第に消えていきました

この作業は電話交換台と言われていました

電話交換台の女性達

電話回線の問題

電話というのは距離が長くなればなるほど、電気信号が弱くなるという特徴を持っていました

電気信号が弱くなるので、各地色々な場所に基地局を作り、局から局でつなぎ合わせ、信号を弱くならないようにしています

各地に基地局があるのは、電話回線のデーターが、長距離を飛ばせないからなんです

日本の電話回線

1877年に米国からベル電話機を初めて輸出。最初の輸出先が日本です。 東京から横浜で電話サービスを開始します

その次に東京から大阪間で長距離電話通話を開始

1934年、ついに最初の国際電話で無線電話開通をした国が日本です。東京マニラ間で初の国際電話を実現しています

インターネットがなかった時代は、PCからPCにつないで文字や声を送信するぐらいでした

部屋の中でネットワークが構築されているだけで、外部の通信手段がありませんでした

回線の普及

ただ電話回線はあったものの、電話回線は音声だけの通信として認められていたので一般の人が電話回線を使えませんでした

実は電話回線は、音声だけにとどまらずデータも送れるということが分かっていたましたが、一般の方々が、電話回線を使えないのは不公平だ!

と、色々とデータを送れるのに、使えないのはおかしい!というニーズがどんどん高まってきました

ついに政府が昭和60年に電気通信事業の自由化を開始します。電話回線を一般的に使えるように開始しました

これがきっかけとなり電話回線を使ったインターネットが普及し始めます

様々なコンピューターや通信機器メーカー、通信事業までがネットワーク事業に本格的に参入し、ネットワーク環境が構築されます

よくインターネットの回線を繋ぐには、電話回線が必要だとか、電話回線の工事をしないとインターネットが使えないなど言ってたと思いますが、あれは何故かって言うとインターネットはそもそも電話回線を使っていたからなんです

一般家庭用に電話回線が使えるようになりましたが、通信の信号はアナログ信号です

モデムの必要性

PCにつなぐためにはデジタル信号に変換しないと使えません。インターネットはデジタル信号じゃないとできません

このデジタル信号からアナログ信号に変えることを変調と言い、英語でモジュレーションと言います

アナログ信号からデジタル信号に変える事を復調と言い、英語でデモジュレーションと言います

モジュレーションとデモジュレーションの言葉を複合し、つけた名前がモデムです

モデムは聞いたことがあると思います

電話回線の線からモデムを取り付け、モデムからの有線LANを繋げ、PCに繋いでいると思います

なぜモデムが必要かというと、電話回線はアナログ回線です。PCにはデジタル回線じゃないと、通信が行えません

電話回線とPCの間にモデムを置くことで、アナログ信号からデジタル信号に変換し、通信を行うために必要なデバイスなんです

このデジタル信号とアナログ信号は、海の波をイメージして考えてくれれば、わかりやすいと思います

アナログ信号の波とデジタル信号の波は違います。違う波同士がぶつかると弾けてしまいます

一定の波に変換しないと上手く伝わりません。お互いがぶつかる周波数の波を一定にし、相手に伝わるように変換します

インターネットは同じ波に変換し、同じ規定ルールで通信することをプロトコルといいます

パソコン通信の課題

基本的に電話回線を使ってアナログ通信をしていたのですが、アナログ通信はノイズにとにかく弱い弱点がありました

アナログ通信は長距離に送れますが、電波が弱くなります。人間の声も近くはよく聞こえても、遠くになると消えてしまいます

当時では皆さんが使っている高速通信というのは、使えなかったのです。電話回線なので、長距離に弱く、更に遠くにデーターを伝えようとすると、国際電話のように従量課金制しないと、割に合いませんでした

コスト負担も大きく、電話回線のケーブルは銅。銅は値段が高く、データーはそんなに多くは運べませんでした

なぜネットは普及したのか

通信の課題を解決し、次世代の通信規格として出現したのがブロードバンドです

ブロードバンドなんか古いよ!と思うかもしれませんが、当時としてはかなり画期的なシステムでした

このブロードバンドによりネット利用者が爆発的に増え、インターネットの環境が整えられていき、ネットが普及していったのです

今でこそネット環境は当たり前にありますが、ネット普及以前はどのようにして通信をしていたのでしょうか?

最後に昔の伝達方法を解説します。

昔の通信手段とは

昔は光速で情報を伝える手段がありました。光通信というのは決して嘘ではありません

今の光通信システムではなく、高速で伝達する手法がありました

ネット以前の通信手段は、マラソンで人間たちが移動して行なっていました

昔は狼煙という目視による手法で、光通信のような感覚で情報の伝達方式をとっていたのですが、気象や風向きなど自然環境に大きく左右されていました

狼煙をご存知ですか?狼煙とは火を起こし、煙を上げることで相手に合図を送る手法です

形は様々ですが、焚火みたいなものだと思ってくれればいいかと思います

狼煙を使って伝えた

主に古代中国の万里の長城などが狼煙などを使って合図を送っていました。拠点ごとに横一列に5台設置し発煙をすることで伝達を行います

  1. 通常連絡は1台目
  2. 敵出現は2台目
  3. 敵接近は3台目
  4. 敵越境は4台目
  5. 敵と戦闘は5台目

つまり目視による光通信ということです。目で合図を送るなどは、今でも使われています。目視による確認や秘密の暗号などです

ちなみにその光の通信のスピードというのを考えて見ましょう

目視のスピードが通信の速さとなる

万里の長城の狼煙台の間隔を5キロとします。隣の狼煙台から確認し、発煙に至るまでの時間を5分間とすると、1000キロ離れているところへ、危険を知らせるためにかかる時間は

1000km÷5km=200箇所

狼煙台の発生までにかかる時間を5分間とすると1000 km 先まで、信号が伝わる時間は5分間×200は1000分=16.7時間

1000キロ離れた場所まで約16.7時間は、驚異的なスピードだと思われます

昔は狼煙でしたが、時が経つにつれ、赤と白の旗を上げて手の動きを変えたり国旗のような旗で信号を送るようになりました

日本でも赤旗白旗の合図は、ちょっと前まで行われていました

大事なことは、伝達方法について事前にルールを決めておくことなんです

この規定ルールっていうのが、今の通信で活用されているプロトコルです。情報や企画、緊急性を的確に伝えるこのプロトコルは、後に電子技術が現在のインターネット通信でも通じる基本的な考え方になります

プロトコルについてはいずれ記事にしようと思っているので、ここではそういう物なんだな、的な解釈でお願いします

まとめ

モールス信号が開発され、電気で遠距離に信号を伝えることが出来るようになった

電気信号から電話回線が開発され、各家庭に普及していった

電話回線はアナログ通信。インターネットはデジタル通信じゃないと使えない

規定や規格のルールを統一することをプロトコルという

モデムはアナログ信号をデジタル信号(逆もできる)に変換するために必要なデバイスのこと

ブロードバンドの登場により、インターネットが爆発的に普及したのです

当時の通信システムは狼煙で煙をたて、目視で合図を送っていた

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この記事を書いた人

ビジネス、経済、心理学、簿記3級、起業、ドラムなど15年以上勉強してきた知識や情報、資格と知識の特化型ブログを発信中。

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