資金繰り計画表の作成手順を解説します

表を同じように続けて作成しても数字は合いません。貸借対照表が複雑に絡み合ってるからです。次期をまたぐ時はコツが要ります。ここで作成できるようなりましょう

資金繰り計画表の作成手順を解説します

記事の内容
3年間の表を続けて同じように作成しても数字は合いません。繰越商品や売掛金や買掛金など貸借対照表の項目が絡んでいるからです。数字の整合がいい加減だと銀行や投資家の信用はガタ落ちになります

入金が遅れた場合やレストランなどに多いその場のキャッシュの回収など、表作成を解説します

資金繰り計画表の注意事項

表の作成はただ単純に作成しても数字は合いません。簿記の基礎や財務3表を理解していないと表の数字が合わず、銀行や投資家からの信用を失います

事業計画の資金繰り表を分かりやすく、数字の合わせ方や理屈を解説していますので、同じように作成してください

資金繰り表は事業計画書を中心に作成しています

3年間の損益決算書

条件
3年間の損益決算書を作成しておくこと

3年間の表を作っておきましょう
ただし、繰越商品がある場合は売上原価に変化があるので、その時は総合計の数字を変えましょう

最後の総合計は必ず間違いが無いようにチェックを入れてください
ここが違うと貸借対照表の計算が絶対合いません

3年間のキャッシュフロー

条件
3年間のキャッシュフローを作成しておくこと

先に3年間の計算だけをしておきましょう
必要な項目の計算をひたすら3年間作ります

計算を間違えないように、損益決算書と連動して作成しましょう

最後の総合計は必ず間違いが無いようにチェックを入れてください
ここが違うと貸借対照表の計算が絶対合いません

3年間の貸借対照表

3年間の貸借対照表は簡単にできるようで、実は2期目3期目と間をまたぐ場合は工夫がいります

貸借対照表はこの最後の決算が難しいのです。合わない場合は、なぜ合わないのか調べないといけないからです

簿記3級に出てくるのですが、財務諸表を作るには帳簿の締め切りと言うのがあり、決算書の理屈を分かっていないと作成出来ないのです

簿記を勉強すれば出来るのでしょうが、めんどくさいんですよ
なので見よう見まねで作成できるように説明していきます

もちろん計算の整合性を確かめるために、貸借対照表と複式簿記で証明します

1期目の資金計画表

まずは1期目の財務3表から行きます
損益決算書
キャッシュフロー決算書
貸借対照表
の順番でいきます

今回の表をいったん作り直しました

あと消費税等支出とその他の営業収入・支出は省きました

消費税に関しては会社の利益に全くならないからです
その他の営業収入・支出に関しては、状況によって変わるので計算に入れていません

ここで注目すべきは、繰越商品が20残ってしまったということです

繰越商品がある場合

この表で確認すべきは繰越商品と売上原価がキーポイントになります

商品が売切れなかったので売上が立っていないということです
だからと言って売上高をいじるのではなく、売上原価から20を引くのです

そもそも商品は仕入に分類されています
仕入れたけど余ったから差引く、そして次期に持越すと考えてください

  • 売上原価から20差引く
  • 売上原価の本当の総合計は426
  • 426-20=406
  • 表の売上原価は406になる
  • 406になると当期純利益が853から873になる
  • そうすると当期純利益が20増えるので
  • 繰越商品が20増えても合計数が合うようになる

2期目の資金計画表

繰越商品と売上原価の関係性がなんとなくわかったところで、2期目に行きます

ここで注目すべきは
固定資産480から360に変化している
前期で確定した法人税262の支払
中間申告で法人税150の支払
前期で確定した繰越金額2263が初月現金残高
の4つです

支払法人税

法人税ですが2期目の初月に262を払っています
気になるのが7月にも150の仮払法人税を払っていることです

中間申告と言って、前期確定した262の約半分を払っていることです

明確な値段査定はなく、262納税したんだから今期もそれ位いくでしょ?的な支払いを更に半年後にします。それが150の仮払法人税です

次期繰越金額の法人税985から仮払法人税150を引いて、残りの法人税835を次期の初月に払うことになります

要は法人税対策をしておかないと、中間申告が予定外の出費となり、しかも納税できないとなると、延滞金がつきます

更に、待ってくれと言っても待ってはくれず、情け容赦なく取り立ててきます
なのでキャッシュフローにあらかじめ組み込んおき、対策を立てるのです

固定資産

まず固定資産480が360になっているのは、減価償却で120引かれています

表の方にも灰色で120とあります。1年で120古くなり消耗したと考えましょう

詳しくは減価償却の記事を参考にしてください

減価償却費の定額法と定率法の計算方法

2018年7月26日

この繰越商品は計算の仕方が違う

繰越商品50とありますが、前期に20あり、さらに次期に50持越すとなると計算の仕方が変わってきます

  • 前期の20を先に売るので、売上原価に20を足します
  • 更に売切れずに余った50を引きます
  • 売上原価1339+20-50=1309となります
  • この計算をしておくと繰越商品がいくら増えようが必ず一致します

自己資本金と純利益

1期目の貸借対照表の自己資本の200と次期繰越金額の当期純利益の611

を合わせて2期目の自己資本(資本金)が811になっています

3期目の資金計画表

税金対策もやっておくことが重要と分かったところで3期目に行きましょう

ここで注目すべきは、特にありません。今まで説明してきたようにやればいいだけです

支払法人税

まず前期に確定した支払法人税835が3期目の初月に払い、中間申告で7月に450払っています

次期繰越金額の法人税4072から450を差引いて、支払法人税が3622です。4期目に3622を払いましょう

固定資産

固定資産の360から240になっています
減価償却により120削られ資産価値が240となりました

繰越商品

今回は繰越商品が150あります
前回と同じやり方で、売上原価の総合計から加減算します

  • 実際の売上原価は4241
  • 前期に売残りの50があります
  • 次期に持越しが150あります
  • 4241+50-150=4141なり
  • 貸借対照表に繰越商品150を付け加えましょう

自己資本金と純利益

2期目の貸借対照表の自己資本の811と次期繰越金額の当期純利益の2448

を合わせて3期目の自己資本(資本金)が3259になっています

現金をその場で回収した場合

今までのキャッシュフローは、1か月遅れの設定で説明してきました

業種によってはその場で現金回収する仕事もあるので、現金を回収した場合の表はどうすればいいのかを説明します

売上高と営業収入が同じ月に数字が配列されています

貸借対照表には単純に売掛金を0にすればいいのです
なぜならその場ですぐ現金回収できるのであれば必要ないのです

遅れて現金を回収しないのであれば、売掛金はいらないので0でいいのです

同様に仕入もそうです。もしその場で払うのであれば、買掛金はいらないので0になります

1か月以上入金がない場合

業種によっては1か月以上遅れる場合もあります。その場合の表はどうすればいいかを説明します

赤い部分が入金がない状態です

表を作成する時は、入金のタイミングを入れれば大丈夫なのですが、それを貸借対照表にどう反映するのかわかりません

実はめちゃくちゃ簡単です

売掛金785は、売上高の12月と11月と10月を単純に足すだけです
287+261+237=785になります

買掛金109は、売上原価の12月と11月を単純に足すだけです
57+52=109になります

3ヶ月遅れなら3か月分足す。2か月遅れなら2か月分足す。それだけです

落ち着いて作成すること

表を作成していくと分かることなんですが、一番厄介なのが数字や計算の間違いがとにかく多いことです

何倍率計算とか
小数点以下の誤差
勘違いで計算している
行や番数の見間違い
など、かなりあります

合わないとなぜ合わないのか考えなきゃいけない。そこで間違いを無くすためのポイントを紹介します
Excelでの作成を前提にしています

  1. 1.1倍や1.5倍などで出した数字をそのまま使わない
    なぜなら小数点以下の数字の誤差がでて、色々な場所で数字が合わなくなる
    なのでrounddown関数を使う
  2. rounddown関数がわからなければ、倍率等で出した数字を、もう一度1つ1つ面倒でも数字を入力する
    コピーしても小数点以下の数字までコピーしてしまうので意味がない
  3. 何処の数字と何処の数字を加減算するのかちゃんと考える
  4. 合わなくても理論的に成り立っているので冷静に考える
  5. どうしても合わない場合はいったん時間を置いて、再度やってみる
  6. 関数をちゃんと確認する
  7. それでも合わなければ、記事に出てる表をそっくりそのまま作ってみる
    同じように作れなければ、何かのミスをしていることになります

まとめ

表を作成となると色々と抑えるべきポイントがあります

複式簿記で説明しましたが、必ずしも複式簿記で計算する必要はありません
ちゃんと計算ができていれば大丈夫

次のステージへ

開業資金計画書はテンプレートを使えば簡単に作れる

2018年7月26日

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